「夫がADHDでカサンドラになりそう、もしくはなっている」
という悩みを持った奥さん、妻の立場の人は多いかもしれません。
本記事を書いている、私自身も結婚しており妻子もいますが、ADHDがあり、現在治療中です。あと、診断はされていませんがASD傾向もあります。
こういった環境の中、先日、ツイッターを通じてカサンドラ症候群の方とお話しする機会がありました。
いままで、「カサンドラ」という言葉は聞いたことあったけど、実際に、カサンドラ当事者とお話しするまで、カサンドラについて深く考えたことはありませんでした。
本記事では、ADHD当事者(及びASD傾向あり)であり、妻子もちの私が、カサンドラ当事者とお話しをしたときの感想及び、カサンドラ当事者が今後、どうしていけばいいのか?という事を、当事者目線からになりますが、体験談的な形式でお伝えします。
先に結論をお伝えしておくと
結論
カサンドラの人は優しすぎる
不安を持つのはいいが、考えすぎないこと
好き、一緒に居て楽しい、という感情を忘れない
カサンドラ当事者は優しすぎる
なぜ、妻はカサンドラになるのか?
ネットや本で調べればすぐに出てくると思いますが、個人的な理由としては
“カサンドラになるのは優しい人だから”
だと思っています。
これは、実際に、ツイッターや先日、お話をさせてもらったADHD当事者からの印象です。
普通の人は、怒ったり、呆れ果てるようなことがあっても見捨てない、救いの手を差し伸べるといったイメージでした。
世の中、ドライな人が多くなってきています。
常に自分の事ばかり考え、相手の気持なんて考えない人が多いのも事実です。
そんな時代でも、カサンドラの方は
- 相手を思いやる
- 相手の気持を考えようとする
そういった、心優しいタイプの人がカサンドラになってしまうのではないでしょうか。
聞き上手でもある
カサンドラの方は聞き上手です。
恐らく、誰かが止めに入らなければ、ADHDは一方的に話続けるのでは?っていうぐらい聞き上手です。
参考:私の場合
事実、私がカサンドラの方とお話しをさせてもらったときも、あまりに相手の話しを聞くのが上手すぎて、ついつい、自分が話したいことだけを話してしまいました。
ADHDではない、いわゆる、定型の方って社会の中で当然のように高いコミュニケーション能力を持っています。
だから、人の話を聞こうとするスタンスが尋常じゃないぐらい発達しているような気がします。
ADHD夫は話しすぎてしまう
妻が聞き上手であれば、ADHDの夫は話しすぎてしまうのではないかなと感じました。
私の実体験として
会社など、家以外ではあまり仲の良い人もいない、もちろん会社でも多く話す機会がありません。
そういった環境の中で、家に帰れば聞き上手な奥さんが待っている…
妻の顔を見たとたんに、
- 今日あった出来事
- 思っていたこと
まるで、言葉のダムが決壊してしまったかのように話をしてしまうのです。
一度、自分が話したいことを話始めると、止める事ができないのもADHDの特徴です。
ADHD夫は感謝のポイントが分からない
妻が料理を作ってくれたりしたら、「ありがとう」とか「おいしいね」とか伝えますよね。
特に、新婚さんだったらなおさらです。
例えば
妻が料理を作ってくれた場合…
- 普通の人 → 作ってくれてありがとう、おいしいよ、など
- ADHD夫 → 何も言わない、妻が家事をするのは当たり前だと思う
参考
私の場合は、妻が料理や家事をするのは当たり前だと思っていました。
けど、妻が二人目の出産で入院していたときに、私が、一人で子供の世話や料理をやったら死ぬほど大変でした…
そこで改めて、子育てや、料理の大変さを実感できたというわけです。
つまり、何が言いたいかというと、
ADHD夫は、自分が経験、共感しない物事に関しては興味をしめさず、感謝の気持を伝えようともしません。
なぜなら、本当に大変さが分かっていない(知らない)からです。
本当に感謝された、手伝って欲しいとおもうなら、一度でいいから、家事や育児が大変なんだ!!ということを体験させてみるのも、一つの手かもしれませんね。
不安を感じても考えすぎない事が重要
夫がADHDで妻がカサンドラにならない、もしくはこれ以上の悪化を防ぐ対策としては、
不安を感じても考えすぎない
という事が重要になってきます。
当たり前のことかもしれません。
しかし、忙しい現代社会では、常にいろんな事を考えて行動をしていかなければいけません。その中で、きっと不安もうまれるでしょう。
そして、併せて、ついつい夫への不安も考えてしまい、マイナス思考になってしまいがちです。
そうならないため、考えすぎないためにも、マインドフルネスを行う事をオススメします。
ちょっと面倒だし、難しそう…
といったイメージがあるかもしれませんが、一日、5分程度から始められるのでオススメです。
また、マインドフルネス以外にも、書籍で「反応しない練習」とい言うものがあります。
ざっくりとした内容としては、
内容メモ
・仏教(ブッタ)の教えをわかりやすく、現代風に書いてある
・考えすぎると良くない理由や、考えすぎないコツが実例つき
・宗教勧誘とか、そういった話ではなく、かなり実用書
だいぶ売れている本なので、一度読んでみるのもいいと思います。
どうしてものときは病院を受診してもいいが保険に加入できなくなる
マインドフルネスをしても、オススメの本を読んでも、どうしても考えすぎて不安になってしまう…
という方もいるかもしれません。
事実、そういった方の方が多いかもしれません。
では、どうするのか?
多くの方は、心療内科などにかかり、治療をするかもしれません。
ですが、その前に一つだけ考えて欲しいのは、
うつなどの精神疾患で治療を行うと、生命保険に加入しずらくなる
ということです。
絶対に、加入できなくなるというわけではない
なので、もし受診当を考えているのであれば、生命保険などに加入してからがいいかもしれません。
一緒にいて楽しいと思える関係が大事
まず、今の夫と結婚した理由はなんですか?付き合おうと思ったきっかけはなんですか?恐らく、一緒にいて
「楽しい」
「面白い」
っていう感情があったから結婚したのではないでしょうか?
二人の最初の出発点としては幸せだったはずです。
夫も魅力的であり、素敵な関係なはずですよね。
カサンドラになると、ついつい、落ち込みがちになります。だんだんネガティブになりがちで、
「辛い」「悪いのは私だ」なんて、自分を責めてしまいがちになるかもしれません。
でも、単純なことなんですけど、結婚したということは、少なからず、夫に良いところがあり結婚したはずです。
もし、「自分のせいで…」とかで落ち込む前に、まずは
必要なモノ
なぜ今の夫と結婚したのか?
現状として、昔の夫から変わってしまったことがあるのか?
という事を考えると、気持ちがすこしは楽になるのかもしれません。
もしかしたら、妻であるあなた自身の思考が変化しただけかもしれませんし、夫が悪い方に変化してしまっただけかもしれません。
もし、妻であるあなたからみて、昔に好きだった時のような感覚が残っているのであれば、もう一度思い出してみてください。きっと、今でも同じような夫の一面がみれるはずです。
まとめ:昔の好きだったころを思い出しつつ、考えすぎないように楽しむべし
チェックリスト
好きだった夫の良いところを思い出す、再び見つける
不安を考えすぎない、考えすぎても意味がないと理解する
こんな感じで、ADHD夫と接していけば、少しは気が楽になると思います。
なにより、妻であるあなたが楽しく夫と接すれるようになるでしょう。
楽しい事ばかりではないかもしれませんが、
相手の面白いところをみつけつつ、ADHD夫とのやりとりで自分も楽しみながら生活できれば、きっとカサンドラも改善していけるのではないでしょうか。