「マルチタスクで仕事している人って”できる人”って感じでかっこいい!!」
「マルチタスクが仕事をするうえで必要だと感じている」
という悩みがある大人の発達障害の人は多いと思います。
アラタです。(@1arata0424)
先日、このようなツイートをしました。
マルチタスクって響きはかっこいいですけど、割と非効率的な作業ですよね。
特にADHDある人にとっては、もっとも困難な作業の一つです。
なので、無理にマルチタスク行う必要ないです。
一つ一つの作業を確実にこなしていけば、マルチタスクより仕事が早く終わる事間違いなしです。— アラタ@発達障害(ADHD)ブロガー (@1arata0424) 2019年6月19日
マルチタスクはかっこよく見えますが、実際どうなんでしょう?
私も、マルチタスクに憧れて目指してみましたが…
結果として全くダメで、むしろ失敗ばかり繰り返してきました。
しかし、今ではマルチタスクではなく、シングルタスクのみで同じ仕事(事務職)を10年続けることができています。
業務に対する多少の慣れは必要だとは思いますが、マルチタスクがなくても仕事は続けられる、やっていけるという事を大人の発達障害当事者である私の体験を元に情報をシェアしたいと思います。
この記事でわかる事
- マルチタスクは発達障害は苦手なので辞めておくべき理由
- マルチタスクはデメリットの方が多い
- マルチタスクではなくシングルタスクでカバーする
マルチタスクはADHDにとって大の苦手なのでやめておくべき
超基本的な事なのですが、大人の発達障害のADHDにとってマルチタスクは最も苦手であり、最も相性の悪いスキルです。
たしかに、マルチタスクの響きはかっこよくて、マルチタスクをしている同僚を見ていると仕事してるオーラがでていて「うらやましいな…」なんて思う事もしばしばあるでしょう。
しかし、周りからみて仕事が出来ているように見えて実はマルチタスクって万能ではありません。
むしろ仕事の効率を下げている場合の方が多いケースもあります。
複数の仕事を指示され実行しようとすると100%混乱します
大人の発達障害当事者である私は事務なので、私のケースで説明していくと
電話で話しながら⇒同僚からの書類(付箋やメモ)を受け取り⇒電話の内容のメモを取りながらパソコンのデータをみて返答していく…
みたいなことをしょっちゅうしてるのですが、慣れないうちは上手にできなくて失敗ばかりしていました。
- 電話の内容はメモできてない。
- 返答も自分で何言ってるかわからなくなる…
- 電話しながら書類も受け取らなきゃいけないの!?
みたいな感じでよく混乱をしていました。
いっぺんにたくさんの事を指示されてしまうと頭が混乱してしまい、仕事を断る事もできないし、うまく仕事を処理することもできなくなってまいます。
一番は「早く仕事をしなきゃ」という焦りからどんどんパニック状態になって、手も止まり、最終的には頭も止まってしまいます。
最悪なときは思考停止から居眠りにまで発展してしまいます…
マルチタスクが必要な状況は必ず仕事をするうえででてきますが、それでもマルチタスクは必須ではないと思います。
業務を細分化して、順序を改めて自分なりに組みなおせば、それはマルチタスクではなくて普通のシングルタスクになるのでADHDだってできるはずです。
(順序だてるのは難しいですが、2、3個なら可能なはずです。)
次から具体的な対応策を紹介していきたいと思います。
マルチタスクではなくシングルタスクでスムーズに業務をこなす
先に重要な事を書いておくと、マルチタスクというのはシングルタスクの積み重ねで出来ているわけです。
私の場合でいくと
- 電話をとる
- 書類を受け取る
- パソコンのデータをみる
- 返答していく
こんな感じで細分化できるわけです。
この細分化されたものがマルチタスクをやっているように見えているだけというケースがあるわけです。
参考
実際にホントにマルチタスクをこなしているすごい人がいますが、10人いたら1人できるかできないかです。周りの人と比べる必要はありませんが、マルチタスクはとてもとても難しい事なんだと思えばできなくても気が楽なもんです。
一つ一つを順番に終わらせる
細分化できたら、一つ一つの業務を順番に終わらせる。
仕組み的にはこれだけいいはずです。深く考える必要はありません…が、実際はそんなに仕事は甘くないですよね。
どんどん仕事は押し寄せてきます。
しかし、仕事を全部受けていてはいつまでたっても同じミスを繰り返してしまいます。
では、どうするのか?
それは相手にちょっと待ってもらうということです。
待ってもらうというのも結構レベルが高いですが、普通に考えて何かの業務をしている人に対して割り込んで業務を言ってくる方が特殊という考え方を持った方がでいいすね。
例えば、上記の私の例でいくと
電話中であれば同僚に「今、電話中で書類はちょっと待ってください、後から詳しく教えてください」とお願いしたり、
パソコンのデータで不明な点があったら電話先の相手に「ただいま確認してまいりますので、少々おまちください」と伝えてみたりと…
お願いの方法はたくさんあると思います。
ポイントは威圧的ではなく、あくまでお願いするという立場で伝えましょう。でないと、相手をイライラさせるだけです。
特にサービス業であれば、相手が外部の人間であればより一層の誠実さは必要になるでしょう(自分がお客さんの立場だったら待たされるのイヤですもんね)。
少し時間を待ってもらうだけでも、自分のペースを取り戻せるので、自分のペースの間に呼吸を整えたり、物事を整理したりできるわけです。
焦らずに、ゆっくりやっていけば、パニックになる事もないでしょう。
ポイント
はやり待ってもらうというのには抵抗があるという人もいるでしょう。
最初のうちは、ハラハラしてしまいますが、待たされている方も丁寧にお願いしておけば、そんなに怒ったりはしない事に気づくはずです。(中にはすぐに怒る人もいますけどね…w)
仕事にかかる時間は同じです
仮にマルチタスクができる人がいたとします。
- マルチタスクができる人と
- マルチタスクではなく一つの業務(シングルタスク)を順番にこなしていく人
どちらが仕事が早いでしょうか?
結果は、一つずつ順番にこなしていったほうです。
マルチタスクの場合は、作業の途中であれもこれもとしているので、結果としてひとつの作業に集中できません。
集中できなければ効率は下がり、ミスも増えてきます。
作業時間が同じ、若しくは早くなるのならば無理してマルチタスクする必要はないですよね。
例えば車の運転
運転中にスマホとかイジっていたら事故起こしますよね?運転中のスマホと同じで同時作業っていうのはとても危険なんですよね。
マルチタスクのメリットを考える
メリットってないですよね?
なにかありますか?答えられるなら目指してもいいかもしれませんね。
かっこいいとか、仕事がはかどりそうとかですかね。
でも、自分にマルチタスクのスキルが当てはまらなければ、良いスキルとは言えませんよね。
マルチタスクできなくても、できる仕事は山ほどあります。
スピード重視でもシングルタスクを拘束処理していけば、シングルタスクの方が圧倒的に早く感じるでしょう。
かっこよく見えてマルチタスクって実はメリットがないんですよね。
私の一言
マルチタスクで仕事している人がかっこいい?
見た目だけです。
実際はやっている事は同じだし、中身すっからかんです。
あっちいったり、こっちったりせわしく動いていると”仕事してる風”に見えるけど、よくよく考えたら効率悪くありませんか?
あっちこっちに行って仕事してるアピールしている人を見習う必要はないです。
女性は同時進行しないと仲間から敬遠される?
女性の場合は、作業をしながら同僚とおしゃべりしたり、何かをしながらおしゃべりという機会が多いと思います。
女性にとってマルチタスクは生きていく上で重要な要素かもしれませんが、仕事をする上ではそこまで重要でないです。
具体的には、同僚とおしゃべりして言うのであれば、業務はいったん中止しておしゃべりに意識をむけるべきです。
でないと気が散って作業でミスがでてくるし、同僚の話をちゃんと聞いていないと自分の評価まで下がってしまう恐れがあります(本当は話しかけてくる相手が悪いんですけどね!)。
ホントに急ぎの業務の時は「ごめん!ホントに急ぎで終わらせなきゃいけない仕事があって…」と一言お詫びを入れておきましょう。同僚だって社会人ですので、忙しい事ぐらい理解しているでしょう。
ここでも「あとで詳しく聞かせて欲しいな」みたいな感じで自分はあなたの話に興味ありますよ、アピールはしておいたほうが好感度はあがるでしょう。
まとめ:マルチタスクにメリット無いし向いてないからやめておこう
ADHDにはマルチタスクは向いていません。ADHDだけでなく、ADHD以外の人にとってもマルチタスクはメリットがありません。
であれば、無理してマルチタスクを行う必要はありませんので、自分なりにシングルタスクを強化していって作業効率を上げて数をこなしていった方が効果的ですよね。
まずは、自分に対する相手の依頼を待ってもらう。最初はイライラさせてしまうけど、後のフォローする気持ちを大事に。
それから、自分の気持ちを落ち着かせて自分のペースを取り戻す。
自分のペースを取り戻せれば落ち着いて作業もできるので効率もアップするはずです。
相手がいるとどうしても委縮してしあうときもありますが、自分が仕事でミスしないようにすることのほうが大事ですので、一つの信念をもって周りや外部の人とも接していきたいですね。
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