『仕事がうまくいかない。大人の発達障害でも向いている仕事ってあるのかな?でも、転職するにしても自分ってスキルも経験もないんだよね…』
アラタ(@1arata0424)です。
新卒で就職⇒ミス連発で職場に居られなくなり転職⇒転職先は事務職で給料がめっちゃ低いですが一般枠で10年働き続けています。
私自身も仕事でミスの連発で『仕事辞めたい』って考えていた時に、『大人の発達障害でも向いている仕事ってあるのかな~』ってずっと考えていました。
でも、発達障害に向いてる調べていくうちに…
『自分、なんのスキルも経験も無い』という絶望的な事実に気づきました…
それでも今は、転職して仕事も長続きして経済面でも精神面でも割と満足した生活を送っています。
大人の発達障害者(グレーゾーン含む)の求人といえば事務職が多いですが、ADHDでも果たしてやっていけるのでしょうか?
そんな疑問に具体的に答えていきたいと思います。
ネットや本に載っている向いている仕事は専門的技術を必要とする業種が多い
- IT関係(Webデザイナーやライター、プラグラマーなど)
- 研究職
- 芸術家
- フリーランスなどなど…
専門的な職種が多いですよね。
ただ、一番問題なのは、こういった専門的なスキルを持っていない人はどうしたらいいのでしょうか?という事です。
当てはまらなければ、発達障害がある人は自分に向いている仕事につくのをあきらめたほうがいいのでしょうか?
結局、事務職ぐらいしか応募できない?
看護師さんなどの専門的な資格を(その資格を持っていなければ働くことができない仕事)持ってる人はいいです。周りから重宝がられますし、転職先も限りなくたくさんありますからね。
もちろん、専門的な仕事が大変であることは間違いないのですが、ここではあくまで転職に限っては有利ということです。
そもそも、『発達障害の自分に向いている仕事があるのか?』と考える人は、たいてい真面目な人であり、一般的な社会生活を送ろうと努力してきた人だと思います。
だけど、自分には特別なスキルや資格がないから困っているという人も多いでしょう。
では、はやりスキルも資格もない人は転職というものをあきらめたほうがいいのでしょうか?無難に事務職がいいのかな?
そんなことはありません。考え方ひとつです。
次から具合的に見ていきましょう。
生きていくだけなら事務職で十分です
障害者枠の雇用を探しても、どこの企業も『事務職』ばかりですよね。
つまらなさそうな仕事だし、給料が低すぎる、事務的作業はミスが多いので敬遠している。
などなどの理由で事務職は嫌だな~と感じている人も多いでしょう。
それでも事務職でも十分に生活していけますし、営業や接客よりもコミュニケーションで悩むことや、ノルマなどで怒られるという事もないので精神衛生上も安心して働くことができます。
他にもたくさん事務職で十分という理由がありますので順に挙げていきたいともいます。
事務職でいい理由①:給料低いのはなんとかなります
やりたい、やりたくないという問題は後回しに考えれば、実際問題として生活をしていくなら必要最低限のお金はある程度もらえます。
※独身、家族がいる、実家暮らしで状況は多少変わってきますが、お金の面で生活はめっちゃくちゃ大変ですが生活はしていけると思います。死にはしないですよね。
私も地方在住で手取り15万円、妻パート8万で生活できています。(子供2人あり)
また、発達障害の治療に必要な薬代も自立支援を使えば多少は安くなりますからね。
繰り返してですが、飢え死にとかで死んだりはしないです。
事務職でいい理由②:仕事にやりがいを求めるのは向いていない
芸術家、エンジニア、研究職…
なんとなく響きがかっこよくて『自分もなりたい』『○○で働いているっていえばかっこいい』って思いますよね。憧れます。
でも、それは『自分にあった仕事がどこかにある』と思っている”青い鳥症候群”ってやつで、実際の仕事の現場を知らないので、単純に仕事の良いところしか見ていないので言えることです。
オシャレだったり、社会的にみてかっこいいと思うような仕事って、実際に働いてみると苦しい事ばかりです。
私の経験談
実際にあこがれて働いた結果がこんな感じです。
【雑貨屋】
オシャレなものも毎日みてると飽きる、レジと品出し繰り返しでコンビニと同じ、毎日やっているとつまらない、接客がうまくいかない
【カフェの店員】
基本的に雑貨屋と同じ、仕事場に出会いなんてない、コーヒーを入れるだけでは他の仕事で通用するスキルあがらない
なんというか、表面上はオシャレやかっこよくみえていても毎日繰り返しだと飽きるんですよね。つまらなくなってしまう。
つまらなくなる、飽きてしまう原因って
『人から言われた事だけを淡々と続ける、自分で考えて行動していない』
という事が根本にあります。いわゆるやりがいってやつです。
発達障害がある人は、比較的に想像力が乏しいと言われています。
なので、仕事にクリエイティブな事を求めても”自分で考えて行動する”という事をやらなければ、結果的に同じ『つまらない、飽きる』という事になっていまいます。
これは、マインドを変えなければ、いくら転職して職種を変えても同じ結果になってしまうと思います。
事務職でいい理由③:一般の企業では出世しにくい
もちろん、出世している方もいると思いますが、相対的に見て発達障害がある場合は出世しにくい傾向があります。
理由は
- コミュニケーションが苦手
- 会話の意図(メタ情報)を読み取れない
- 自分ルールが強い
(あと、ミスが多いので周りから認められずらい)
などがあります。
結果的に、組織で活躍するのは難しくなり、周りや上司からも認めてもらえず、出世できないという状況になってしまいます。
組織で一度、出世コースから外れると戻ってくるのは困難です。
ポイント
出世できる人の特徴として、上司の命令を聞けること。というのが大前提なんです。なぜなら、会社の上の人たちは命令を忠実にこなせる人に役職を与えているから。その方が組織を動かしやすくなりますからね。
私も入社当時は『出世してえらくなりたい』という気持ちから仕事頑張りましたが、そもそも、出世できるタイプに当てはまっていませんでしたし(人の命令を聞くのが苦手)、なによりミスが多かったので…w
だったら仕事に100%力を使うのではなくて、仕事70%+自分のやりたい事30%でいいのではないでしょうか。
ただしデメリットもある
事務職だったら給料安いけど簡単な仕事だよ~みたいな感じで表現してしまいましたが、事務職は結構ハードルが高いです。
普通の人にとってはスムーズにできることも、大人の発達障害にとっては大変な事も多々あります。
デメリットとしていくつか例を挙げていきます。
デメリット①:マルチタスク
よく言われるように、大人の発達障害はマルチタスが苦手です。
しかし、事務職はマルチタスクが必要とされるシチュエーションが多々あります。
例えば、
- 電話しながら相手の話の内容をメモにとる
- 同時に2、3個以上の仕事を同時進行
などなど…
一つ一つは簡単な作業ですが、簡単作業でも複数同時にとなると難易度がぐんとあがりますからね。
マルチタスクが苦手な人にとっては、最初は苦労するかもしれません。
デメリット②:正確であること
事務の主な仕事って
- 書類作成
- 書類整理
が多いと思います。当然ですが、書類関係って面倒とか堅苦しいイメージがあると思いますが、まさにそれです。
書類が間違っていては、仕事になりませんので、絶対に間違えてはいけません。
ADHDにとっては、結構辛い事ですが、書類を間違えていけないのはじむだけではありません。どんな仕事も必ず書類というものが存在しますので、全ての仕事の基礎だと思えば修行のようにも思えてきます。
デメリット③:同じことの繰り返しでつまらない
ASDの方にとっては、同じ環境、同じ業務というのは適している部分かと思いますが、ADHDにとっては真逆で、同じ環境を繰り返すというのは結構な苦痛を伴います。
同じ空間に8時間もじっと作業をしてなければいけないのです。
とはいえ、今の仕事はどこもデスクワークで座りっぱなしが多いので、事務だから、というデメリットにするには弱いかもしれませんね。
自分のやりたい事は副業で稼いでいきましょう
『向いている仕事につくなんて絶望的じゃないか』
『事務職なら転職するだけ無駄なのでは?』
と考えてしまいそうですが、そんな事はありません。
では、どうすれば向いている仕事につくことができるでしょうか?
答えは、仕事を一つに絞るのではなく
事務職(休みちゃんととれる、定時で帰れる)+副業(自分のやりたい事)
というスタイルが最適なのではないでしょうか?
詳しくメリット、デメリットを説明していきます。
副業するメリット:自分主体でやることで技術と知識がみにつきます
会社で働いていると、仕事とはいってもどこか他人事ですよね?
仕事で辛いと思う原因は上司や同僚から怒られることだけであり、それ以外では心のどこかで自分には関係のないと思う事もあるのではないでしょうか?
なにが言いたいかというと、会社では最悪さぼっていても定期的に給料はもらえるし、給料がでるので生活できなくて死ぬなんて事にもなりません。
なので、やる気も出ないし、モチベーションもあがりません。
モチベーションもあがらなければ知識も経験も増えません。
副業はお金を稼ぐというよりも、自分のやりたいことをやる、という事をメインに考えます。
そうすることで、自分の興味があることだけを行うことができますので、自然とモチベーションもあがるのでスキルも経験も蓄積されていくという事です。
例えば
趣味に没頭したり、興味あるものを勉強したときに、知識を話たり見せびらかしたくなるときありませんか?
それって興味があるから一生懸命覚えたり、作り上げたりして自分の知識と自信となっているから、他の人に伝えたくなることなんですよね。
そういった”自分ごと”に落とし込むことで、どんどんスキルや経験も上がっていきますし、気づいたときには起業や転職とかをするきっかけをつかむかもしれませんしね。
ギャンブル、お酒とかもしなくなる
副業に没頭することができれば、ギャンブルとかもしなくなります。
ギャンブル、お酒<副業
っていう感じになるからですね。
この感覚は実際に、副業でお金を稼いでからでないと体感できないかもしれないので、ハードルは少し高いかもしれません。
参考
実際に私もパチンコに行く時間、お酒飲む時間を『副業にあてたい』と思うようになり頻度が減りました。(その後は、パチンコ:毎月⇒半年に1回、お酒:毎日⇒1週間に1回と落ち着きました)
副業するデメリット:自分の時間が無くなる
本業を行いつつの副業なので、当然、日中は仕事をして副業をおこなうので自分の時間というのがめっぽう減ります。
いままでマンガやテレビを見ていた時間を削っての作業になりますので、趣味がマンガやテレビといったタイプや、何もしないことでリラックスできるというタイプの人には最初の頃はつらいかもしれません。
また、家族がいる場合は、副業で時間がなくなり、自分の時間も取れないし、休めると思ったら家族の相手…
自分の気持ちのバランスが取れなくなることもあるかもしれません。
なぜなら、発達障害のある人は自分ひとりになる時間が重要だからです。
一人の時間がないと、イライラしたり、モヤモヤしてりすることもあるので注意が必要です。
基本的に片手間で稼げる副業などはありません。
だから時間がとれやすい+休みが多い+定時で帰れる事務職が副業(自分のやりたい事)と相性がいいんですよね。
副業の具体例
では、副業ってどんなのがあるのかといと、最近ではネット環境が充実していますので、これといった限定的なものはありません。
それでも例を挙げていくと
- イラスト作成
- Webライター
- 占い
- 転売、せどり
などなどいくらでもあります。
副業をするプラットホームも
- メルカリ
- ココナラ
- ランサーズ
などなどたくさんあります。
メルカリは超有名なので説明不要ですね。
ココナラはイラストとか自分のスキルを売れる技術のメルカリ版みたいなやつです。
※ココナラは探してみるとわかりますが、『こんなのでお金とるの?』というのはあります。
具体的に私が驚いたのが、
・あなたが書いた絵の感想を言います
・あなたのブログにコメントします
・Twitterでつぶやいてあなたのフォロワー増やします
とか誰にでも出来そうなものを有料で出品しています。そして、誰かが購入しています…
また、ランサーズはフリーランスなど向けのものですが、別に一般の人も利用できるのでガンガン利用していきましょう!
『敷居が高い』と思われそうですが、副業のプラットフォームとして利用している人もたくさんいますし、最初は練習だと思えば気が楽なもんです。
ココナラの公式サイトはこちら
>>ココナラ
副業しているような時間はない
本業や家事が忙しくて副業なんてしている時間はないという人もいますが、もし、そう思うならそれでいいと思います。
今の職場を続けるのもいいし、新しい転職先を探すのもいいと思います。
副業をオススメする理由は、『自分が興味があることをリスクなしで初めて、自由に稼ぐ、そして技術やスキルや経験を身に着けていく』ということです。
なので、無理にやる必要はありません。
あくまで、自分のために行いますので、睡眠時間を削って、体を壊してまで行う事だとは思いません。
余裕をもっての副業ですからね。
繰り返しになりますが、だから事務職みたいな規則的で定時で帰れるような仕事がいいと思うんですよね。
ポイント
会社で副業が禁止されている企業も多いと思いますが、気にする必要はありません。
税金の面と、同僚や上司に話さなければ、副業の種類にもよりますがバレるリスクは少ないです。
まとめ:事務職で必要最低限の生活費を稼いで副業で稼げば気持ちも安定する
事務職みたい定時で帰れて、定期的な休みがある仕事+副業(自分にとって興味あるもの)が一番、発達障害の人にとって充実した毎日を行えるような気がします。
今回は事務職をメインで話しましたが、別に事務職でなくてもちゃんとした休みと、定時で帰れるという事がしっかりしている職場であれば問題ないと思います。
定時で帰るという事だけを考えれば土方とか力仕事もよさそうですよね。
今ので職場で『辞めたい、やりがいがない、怒られてばかりで辛い』と思っているなら、多分、この先もそこまで大きく状況が改善されるという事はないと思います。
なぜなら、自分がやりたい仕事ではないはずだからです。
今回の記事で一番言いたかったことは、副業でもいいので自分の好きな事をしてお金を稼いでみるという事です。
メルカリでもココナラでもランサーズとかきっかけはなんでもいいです。
一度、自分で稼いでみるという感覚をつかめば、自然と自分に向いている仕事がみえてくるのではないでしょうか。