「お酒は嫌いじゃないけど、会社の飲み会は気を使うし全く楽しくないから行くのが嫌だ」
「そもそもお酒を飲まないし、飲み会の必要性を感じない」
さまざまな理由で会社の飲み会って行きたくないですよね。
例え、お酒が好きな人であっても会社の飲み会となれば
- 上司へお酌をついでまわらないといけないのが面倒
- 話を振られるのが苦痛
- よく分からないノリの冗談にあわせなきゃいけない
などなど…
飲み会に行きたくない理由を挙げればきりがないぐらいです。
私自身もADHDであり、会社の飲み会は大の苦手なタイプ。
- 話も下手
- 冗談もいえない
- 周りに気も使えない…
そんな私でも、なんとか苦痛な飲み会も乗り越えて、同じ職場で勤続10年を迎えています。
では、どうやったら会社の飲み会を発達障害さんは乗り越えられるのか?という事を経験から、例を挙げていきたいと思います。
先に結論を言っちゃうと
- 極力、飲み会には参加しない
- 飲み会の場でお酒は飲まない
- 参加してお酒を飲むなら人の話を真剣に聞く
こういった手順をふめば、ある程度、「飲み会が辛い」という考えから開放されるはずです。
そもそも会社の飲み会に参加しない
そもそも論なんですけど、もし、無理に飲み会に参加しなくてもいい、という環境であれば参加しないのがベストです。
「当たり前だ!それが出来ないから困っている!」
というお言葉もありそうですが、なんだかんだいって、この対処法以上のものはないと思っています。
でも、逆の発想でいけば
“3回に1回は、必ず断るようにする”
というルールを自分に決めておけば、自分の意識の中で飲み会を断ることは可能なのではないでしょうか?
さすがに、全てを断れなくても、たまにだったら許されるはずです。
これぐらいの軽い気持ちでいたほうが、毎度の苦痛な飲み会を乗り越えられたりします。
「自分はいつでも欠席でいいんだ」的なマインドは重要です。
ポイント
会社全体の飲み会である、歓迎会や忘年会、新年会なんて年に数回しかありません。
それ以外は個人の開催する飲み会だと思うので、個人開催はガンガン断っていいと思います。
つらいと感じる飲み会の断り方
どのみち、欠席することが、周りに対してあまり良い印象にはならないので、言い訳の理由がどんなにすばらしくても、印象としては同じ結果になると思います。
それでも、適当ないい訳より、ちゃんとした言い訳の方が、周りに与える印象が違ってきます。
理由1:ドクターストップがかかっていると伝える
「私、不眠症(もしくは肩こりなど)で薬を飲んでいるから、アルコールが飲めないんです。」
といわれて、無理に誘ってくる人はいませんよね。
文句言ってくる奴がいたら、そいつヤバいやつだと思っていいです。
医者から「アルコールやめたほうがいい」と言われたと言えば、相手はそれ以上なにも言えないはず。
ちなみに…
不眠で悩んでいる人は多いはず。
デパス(後発:エチゾラム)とかは、不眠や肩こりに効く薬で、内科とかで簡単に出してもらえるものです。これを飲んでいるからといって引く人はいないと思います。むしろ心配してもらえる。
理由2:もともと予定が入っていたことを伝える
会社全体の飲み会であれば、事前に分かっていることもあるので、断りにくいですが、
突発的な飲み会に関しては、たいてい、「もともと予定が入ってる」と伝えれば乗り切れるはず。
というのも、先に予定が入っていた人に「飲み会に参加しろ」なんていうのは、パワハラ以外のなにものでもありません。
理由3:体調不良のフリをする
もう…ウソくさすぎてバレバレだとは思いますが、無難な戦法です。
ポイント
朝、会社に行った段階から体調悪いアピールをしておく。もし、「大丈夫?」と聞かれたら、すかさず「今日、ちょっと体調が悪くて…今日の飲み会楽しみにしていたんだけど、いけそうにないかも」と伝えてみましょう。
経験をつんできた人なら、「あっ、ウソだな」って分かると思うけど、行きたくないから行きません!っていうよりはマシですよねw
お酒を飲めない理由(キャラ)を作っておく
発達障害の会社の飲み会のハードレベルは
飲み会に参加 > 参加するけど酒は飲まない > 参加しない
みたいになっています。
万が一、飲み会を断りきれず、参加することになってしまった…
という場合でも、会社の人とお酒を飲むのは辛いし、飲みたくない。
ということであれば、
事前にお酒を飲めない理由を作っておく
または、お酒が飲めないキャラを作っておくことが大事です。
例えば
- もともとお酒が飲めない(下戸)
- 前はのんでいたが、最近は処方を受けているので飲めない
- ドクターストップがかかっている
などなど
事前に、お酒飲めないキャラ作りをしておけは、飲み会があっても「あいつは飲めないからなー」ってなるわけです。
運がよければ、飲めないからという理由で誘われる回数も減るかもしれません。
ハンドルキーパー(車の運転)を率先して引き受ける
都会では難しいかもしれませんが、地方では有効な手段です。
ハンドルキーパー、つまりタクシー運転手みたいな役割に徹するということです。
例えば
上司や同僚を家まで迎えに行き、帰りも送っていく
というパターンです。
相手からあなたに対する評価も上がりますし、お酒を飲めない大義名分もできるわけです。
評価もあがる、お酒を飲まなくてもいいので、無難な戦法です。
注意ポイント
良い戦法だとは思いますが、デメリットもあります。
- 2次会とかまでいかなきゃいけなくなる可能性あり
- 自分のタイミングで帰れない
どうしてもお酒を飲まなきゃいけないときの対処法
ADHD、ASD、こういった方に共通しているのではないかなー。
お酒を飲むと一人の世界に入り込みやすいというか、周りがみえなくなってしまう傾向があります。
周りに気を使えず、黙々と、自分ひとりでお酒を飲む。もしくは、仲の良い人とだけで飲んでしまう。
友達などと飲むときは、これで大丈夫かもしれませんが、会社の飲み会ではNGです。
では、発達障害は、飲み会の席でどういう立ち振る舞いをしたらいいのでしょうか?
次で対処法の具体例を挙げていきます。
対処法①:人の話は真剣に聞く
お酒を飲んでしまうと、人の話を聞くのは面倒すぎますよね。
普通の人手さえ、人の話を聞くのは苦痛なのに、お酒を飲んでいる発達障害にとっては辛すぎる環境かもしれません。
それでも!!
会社の飲み会、という状況であれば自分の楽しさよりも、周りとの協調性を重視してのコミュニケーションは多少、必要だと思います。
そこで、重要なのが「人の話は真剣に聞く」という事です。
お酒を飲んでいると適当な対応になったり、どうでもいい話に対して「面倒くさいなー」って態度が表情にでてしまうんですよね。
そうならないためにも、「私はあなたの話を聞いていますよ!!」という事をアピールしなきゃいけないわけです。
ポイント
- 「すごい」
- 「さすが」
- 「すばらしい」
をローテンションで使っていけば、相手は上機嫌になっていくはず。
三つぐらいの言葉を組み合わせて使うだけなら、誰にだって簡単に使えますよね。
余裕があれば、相手の言ったことはを、あなたも繰り返し言ってみるという手法も有効だったりします。
対処法②:上司や先輩にはとりあえずお酌しにいく
飲み会の席で一番最初にやってくる面倒くさい儀式…
そう、“上司や先輩へのお酌”です。
繰り返しですが、面倒くさいですよね。
でも、ここでも会社の飲み会である以上、お酌はしないといけないと思います。
逆に割り切ってしまって、“飲み会が始まったら上司のところにお酌にいく”という初めてのお使いみたいな感じで、何も考えず、言われたとおりにやるのがコツです。
ポイント
ここで、お酌のメリットとかデメリット、やる意味、そういった合理的思考は一時停止したほうがいいと思います。
考えちゃうと、お酌するのがバカみたいに思えちゃうからです。
たったこれだけでも、周りからあなたに対する対応が違ってきますので、試してみる価値はあると思います。
対処法③:冗談や振りにはまじめに答える
普段、まじめキャラで冗談を言われない、話を振られないという人なら安心なんですけど、若い人や新入社員であれば、特に話を振られる確立が高いですよね。
ここで、「これはネタを振られたから面白いことを言わなくては…汗」となってはいけません。
中途半端に面白いことを言おうとすると自滅しますw
例えば
同僚「いつやるの?」
あなた「今でしょ」
こんな単純(普通)で面白くないやり取りでかまわないんです。(例えが古いのは置いておいて)
難しく考えないほうがいいです。
ネタ振りの意図がわからないとき
これも、真面目に答えていいと思います。
上記の例でいくと
同僚「いつやるの?」
あなた「うーん、2~3ヵ月後ぐらいと考えています」
とか、ガチな回答する感じです。
同僚からしたら、ちょっと期待はずれかもしれませんが、あなたが自爆するよりマシです。
飲み会の席ですし、“しらける”ということはないでしょうし、あとは周りがなんとかしてくれます。
だって、そういう会話が楽しくて、みんなは飲み会を開いているわけですから。
あまり、周りのことは気にせず、焦らないほうがいいです。普通の返しでいいんです。
周りをみても、飲み会の席でも普通のことしかいっていない人ってたくさんいますよ。
覚えておくこと
暇なときはBGMでも聞きながらニコニコしてやり過ごしましょう
飲み会も序盤を過ぎれば、後は各自で雑談をし始めるので、発達さんは孤立しやすい状況にあります。
この時間、めちゃくちゃ暇です…
かといって、帰るわけにもいかないし、スマホをずっとイジってるわけにもいきません。
そんなときは、居酒屋で流れてるBGMでも聞きながら、ときおり振られる話にニコニコした表情で「そうですね~」と返しておけばOK、完璧です。
中盤にもなって、お酒が回れば、みんな上機嫌ですからね。適当な対応でいいと思います。
とりあえず、場の空気を壊さないようにニコニコ笑顔で乗り切りましょう!
結論:会社の飲み会には参加しないのが一番
なんだかんだ、ノウハウを書いてきたわけですが、私がたどりついた結論は
“会社の飲み会には参加しない”
がベストだと思っています。
「ふざけるな!」といわれそうですが、勤続十年、同じような同僚のメンバーで飲み会に参加してきましたが、その上での私の答えです。
何度、経験しても会社の飲み会は楽しくないし、自分に得るものがあるようには感じられませんでした。
なので、飲み会に参加しなくていい、という選択ができるような会社であれば参加しない。
さすがに参加しないのは無理!とういう状況であれば、お酒をのまないというコンディションがベストでしょう。
会社員という組織の中で生きる以上は、辛くても多少の我慢は必要だと思います。
辛いとは思いますが、極力、ストレスを感じない対応をとってのりきっていきましょう。
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