「臨機応変にできたら、仕事がもっとうまくいくんだろうな…発達障害って辛い」
この業務を終わらせる!!
と決めたはいいけど、急な業務やお願いをされるなんてことは日常茶飯事です。
このとき、上手に対応できず、いつも後悔ばかりしている人も多いのではなないでしょうか?
臨機応変な対応って、喉から手が出るほど欲しい能力ですよね。
先日もこんなツイートをしました。
・理解力
・臨機応変な対応
喉から手が出るほど欲しい能力です。しかし、自分はそれらを持っていないので、持っている能力だけで戦わなければいけない。
私が持っているのは
・継続すること
・誠実であること
…もう他にはありませんが、ショボくても自分の長所を前面に出す事で個性がでてくる!— アラタ@発達障害(ADHD)ブロガー (@1arata0424) 2019年6月26日
私(@1arata0424)自身も
- 言われた事に対して返事ができずどもる
- 気の利いたジョークとか言えない
- 決められたこと以外を言われると頭が混乱する
欠点だらけで、仕事でミスをするたびに「自分ってポンコツだな」と思い、泣いていました…
それでも、なんとか同じ職場で10年働いていますが、臨機応変な対応は必須でないと思っています。
結果的に、まずは、自分の認識を変えることが重要なんだという事に気が付きました。
本記事は、私の仕事の体験からの、経験談的な内容になってしまいますが、参考になると思うので、私なりの認識の変え方の情報をシェアしていきます。
本記事でわかる事
- 臨機応変にできない人の特徴
- 臨機応変にできない人に向いている仕事
- 臨機応変じゃなくても、できることがたくさんある事
臨機応変な対応ができないのは発達障害(アスペルガー)の特徴
発達障害は大きく3つに分けられます。
- 以前アスペルガー症候群(AS)と言われた自閉症スペクトラム(ASD)
- 注意欠如多動性障害(ADHD)
- 学習障害(LD)となります
中でもアスペルガー症候群と言われた自閉症スペクトラム(ASD)は、決められた手順や自分が興味ある事柄、活動などに強くこだわり、予想外の事態への臨機応変な対応が苦手である傾向があります。
仕事で臨機応変な対応ができないのは、大人の発達障害であるASDが原因と考えられます。
臨機応変に対応できないからといって仕事ができない人という訳ではない
仕事ができる人=臨機応変な対応ができる人
と思っていませんか?
確かに、臨機応変な対応ができれば、仕事はスムーズに行くと思います。
また、周りからみても臨機応変に対応できたほうが、スマートに仕事をこなしているようにみえて、かっこよく見えるかもしれません。話もテンポよく話すので聞いてて楽しいですよね。
しかし、臨機応変だからといって全ての仕事が万能にできるわけがありません。
よく言われることですが、人には適材適所が存在します。
なので、無理に自分を臨機応変できるように訓練しなくていいし、無理に臨機応変な対応できなくてもいいと思います。
臨機応変に対応できなくても、できる仕事はありますし、得意な分野だってあります。
逆に、臨機応変の人でも苦手な分野があります。
そこらへんの得意分野、苦手な分野を、あなたなりに、それぞれ考えていきましょう。
仕事で臨機応変にできない人の強み
では、仕事で臨機応変に対応できない人は、どんな事に向いているのでしょうか??
臨機応変に対応できなからこそ、出来ること、向いてる事があるはずです。一緒に見ていきましょう。
強み①:同じことを繰り返しできる
同じことを繰り返し出来るってかなりの強みだと思います。
一般的には、同じ作業なら今後はAI(人工知能)が浸透して人間の仕事はなくなるなんて言われていますが…
実際、あなたの周りにAIを使った仕事をしている職場はありますか?そこまで多くないと思います。
あるのは、ごく一部の大企業だけで、多くの人が使いだすのはまだまだ先の事でしょう。
であれば、中小企業の中で、個人で同じことが繰り返しできるとなると大きな強みですよね。
例えば
事務職なんかであれば常に同じことの繰り返しなので、適性にピッタリですよ。
多くの人は同じ作業というのを嫌います。刺激がなくてつまらないからです。
自分の特性と、周りの人とを比較することで、自分の特性を生かせる仕事ができるというわけです。
強み②:独自の感性や想像力がある
特定の事柄に対しては想像力が乏しい傾向にあります。
例えば、社交辞令や冗談の境目が分からなかったりするので本気で言葉そのものを信じてしまう部分です。
ですが、一部的の想像力はないにしても、自分独自の感性や想像力は豊かという特徴もあります。
例えば、ASD、アスペルガー型の方に多いのは、
- 絵が好き
- 曲を作るのが好き
- デザインを考えるのが好き
いわゆる芸術的な事を好む傾向があるでしょう。
もちろん、芸術的な分野だけでなく、自分の趣味や好きな事だったりもします。
自分では”普通”と思っていたことも、周りからしたら「すごい!!」ってなる発想を持っている事が多いです。
強み③:特定の事柄に興味を持ち続ける
自分が一度、興味を持つととことん追求することができるタイプが多いです。
本来であれば、仕事の中で、自分の興味のあるものを見つけて、とことん追求していきたいところですが、仕事は学校や授業でありません。
あなたのタイミングを待ってくれませんし、あなたの好きな事だけをさせてはもらえません。
給料をもらっているので、当然言われた仕事もこなさなければいけません。
こういった仕事の環境から、仕事中は自分の興味ある事を探しだすのは難しいんですね。
でも、興味のある事が仕事になれば最強な感じしますよね。
発達障害の臨機応変にできない人に向いている仕事の例
適性はたくさんありますが、ASD適性に沿った仕事というのはあるでしょうか?
結構たくさんあるので、3つだけ例を挙げていきます。
当然ですが、向き不向きは個人差があるので、あくまで一例として考えてもらえれば幸いです。
仕事の例①:事務
事務職の特徴は細かい同じ作業の繰り返しです。書類の作成、書類の整理などなど…
ADHDのある人にとっては、少しだけハードルが上がるかもしれませんが、それでもASDの人にとっては、
作業の繰り返し
というメリットがあるので、長く続けられるのではないでしょうか?
事務職は、基本的に同じ作業の繰り返しです。
なので、一度自分の特性にマッチしてしまえば長続きできるでしょう。
仕事の例②:デザイナー
デザイナーという華やかなイメージがありますが、最近ではwebデザイナー、広告デザイナー、ゲームデザイナーなど幅広いデザイナーが存在します。
絵をかくのが好き、デザインが好きとか芸術的な分野が好きという人にはピッタリかもしれませんね。
割と敷居は低いので挑戦しやすいかもしれません。もちろん、未経験の場合、勉強は必要ですが、一人でコツコツとやっていく仕事が多いのでASDの特性にもマッチしています。
また、デザイナーに近いプログラマーなんかも適性と合っていますよね。
スキルとかないし、パソコンも使えない…
という方もいるかもしれませんが、障害者専門のIT・Web就労支援サービス【atGPジョブトレIT・Web】 では、障害者転職支援業界No1 atGPの企業ネットワークと知見を活かし、就職はもちろん、就業後の定着サポートを受けることができます。
仕事の例③:研究職
研究職というと、物理学者や科学者など天才をイメージしそうですが、そんなことはありません。
今は、一般企業でも「研究職」として製品の開発などの研究員を募集したりしています。
また、研究所などの下請けなどを一般企業が行っている事もありますので、下請けの会社は「大卒以上」とか「○○研究何年以上」とかの募集条件がないのでオススメです。
なにか、自分の興味のあるものを見つけてとことん調べていく…ASDの特性にマッチした仕事といえるでしょう。
臨機応変に対応できる人の方がいいんじゃないの?
なんだかんだ言って、臨機応変に対応できる人の方がいいじゃん!!って思われる方も多いと思います。私もそう思ってた一人です。
しかし、人には”自分にできること”と”自分にできないこと”があります。
もし、ないものねだりで頑張っても臨機応変にできる補償はありません。
であれば、今の自分が持っている特性を生かした仕事をした方が自分も楽しいと感じるし、職場の人にも迷惑をかけることも無くなるでしょう。
自分に合っていないことをするというのはホントに辛いですからね…
なので、頑張って自分を改善しようとして臨機応変になろうとすることはオススメしません。
臨機応変できる人は細かい作業ができない
補足ですが、臨機応変にできる人は確かに仕事はスムーズにこなしますし、周りの人からも好かれるでしょう。
でも、逆に言えば臨機応変にできるので地味な努力をしなくてすんでいるので、小さな努力ができないんですよね。
例えば
仕事で例を挙げると、臨機応変な人は書類などのミスがあった時に得意のコミュニケーション能力であやふやにできたりします。※嘘みたいだけど、能力の高い人はマジでもみ消すのも上手です。
けれど、臨機応変にできない人はミスしたら、そのまま怒られますよね?だから怒られないように、事前に書類をそろえてチェックしてから提出します。
細かい作業という面では、臨機応変にできる人は耐性を持っていないので、確実に臨機応変にできない人の方が有利という事です。
まとめ:臨機応変に対応できなのは長所なので伸ばしていこう
仕事で臨機応変にできない人にも適性があり、それぞれメリットがあります。
仕事によって求められるものが違ってくるので、臨機応変にできたほうが魅力的に感じることもありますが、まずは、自分の適性がなんなのかという事をセルフチェックしてみるのいい機会だと思います。
まずは、自己分析してみる。
自分の苦手だと思っていたことは、実は他の人にはできない長所だったりするかもしれませんよ。
自分の短所や長所は、実際に経験していかないと気づけないものです。比較対象がないとわからないですからね。
辛いと感じるときもあるかもしれませんが、どんどん経験していき成長してきましょう。
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