発達障害と診断され、治療、投薬を受けていると生命保険に加入できない。
というのは聞いたことがある人も多いかもしれません。
実際、私も保険の代理店で担当の方に
「発達障害がある場合、加入できる保険はないです」
とはっきり言われました。
そのときのツイートがこちら。
発達障害グレーゾーンの方へ
有名な話ですけど、発達障害と診断されて治療、投薬を行うと生命保険に入れません。
先日、ほけんの窓口的な店の担当の方に聞いたところ、断言されました…
もし今後、病院に行く予定があるなら生命保険には入ってから診断を受けた方がいい。診断前の加入なら問題ないから— アラタ@発達障害(ADHD)×クラファン挑戦中 (@1arata0424) November 18, 2019
しかし、このツイートからたくさんのリプやリツイートを頂き分かったことは
発達障害があっても加入できる保険がある
ということです。
最近は、保険の種類も多様化しており、発達障害がっても入れる保険があるようです。
本記事は、発達障害が保険に加入できるのか?という事についてまとめてあります。
注意
本記事は、2019年11月22日現在のツイッターで集めた情報と、保険会社の公式ホームページから引用した情報を元に構成されています。
なぜ、発達障害などの精神疾患に対して保険会社は審査が厳しいのか
これは完全に極端な言い方ですので、そこらへんをご了承して読んでいただければと思います。
理由としては、
通常の健常者にくらべて、うつなど(発達障害を含む)の精神疾患を患っている人というのは、どうしても自殺リスクが高まるからです。
あくまで、統計的な話で、すべての人に該当するわけでもなく、絶対に正しいというわけではありません。
しかし、こういったエビデンスがある以上、保険会社も無視することはできませんよね。
死亡リスクの高い方に対して、保険に加入してもらって死亡やケガをされてしまっては、その都度、保険金を払わなければいけないから、保険会社も商売あがったりですから。
発達障害などの精神疾患でも5年以上経過していれば入れる可能性がある
「鬱とか精神疾患でも5年以上経過してればOK」と書かれてますが、5年以上通院や投薬をしていない場合に限られるのではないでしょうか。https://t.co/vjFkugZ8xo pic.twitter.com/OtLjfrfduE
— 山尾亮平 (@ctake211) November 19, 2019
こちらの、『東京海上日動あんしん生命』の告知義務の欄には
「過去5年以内に、精神疾患の病気で、医師の診察・検査・治療・投薬を受けたことがありますか?」
東京海上日動あんしん生命公式HP>>https://t.co/vjFkugZ8xo pic.twitter.com/OtLjfrfduE
とあります。
つまり、言い方を変えれば、
「治療終了(通院を終えて)から、5年以上経過していれば加入できますよ」
というふうに解釈できます。
正直、5年は長い気がします。
その間、発達障害の治療や投薬は行っていないことが前提ですからね。
それだけ、”うつ”など(発達障害を含む)の精神疾患に対しては、保険会社も警戒しているということでしょうか。
保険の加入申告後、調査がされるのは2年間
保険に加入してから
「発達障害で治療していたけど、申告記入もれしていた…」
なんてことは、ADHDにはあるかもしれませんね。
もし、ウソの申告をしていたら保険会社から、一方的に契約を解除できる権限があります。
なので、保険を解約させられたなんて事態も想定できるわけです。
しかし、保険の約款の中には…
保険加入後、バレずに2年経過すれば、保険会社から契約を解除されることはありません。
参考リンク https://hoken.kakaku.com/insurance/gla/select/contract/kokuchi/
で す が !!
2年バレなかったらセーフというわけではなく、重大な過失の場合、保険金が支払われないケースもあるようです。
なんのために保険に入っているのか?万が一のときに多額のお金を受け取れるようにですよね。受け取りができないのであれば、保険に入る意味がありません。
素直に保険会社に『申告もれでした』と伝えたほうがいい?
これについては、結論がありません。
厳密には、”保険会社に伝えるべき”が答えなんですが、そんな事をしてしまっては、せっかく払い続けてきた保険が無駄になってしまいますよね。
私が保険代理店の担当の方に相談したときは
「申告する必要があるのかは、きわめてグレーである」
との回答でした…
保険のプロでも迷う判断ですので、素人の私たちにどっちがいいのかわかるはずもありません…
ちなみに、素直に契約している保険会社に「申告もれてました」と伝えたら、一発アウトです。当たり前ですけど。
発達障害でも入れる保険はたくさんあります
発達障害で治療や投薬を行っていても、入れる保険というのは存在します。
参考に、生命保険に加入している方の生のツイートを引用しておきます。
こういう保険がある事をフォロワーさんに教えて頂きました。
診断前の方は先に保険に入っておくのはもちろんですが手当てとこの保険を視野に入れてから判断してもいいのかなと思いました。 pic.twitter.com/WAJJ5xMVK0— ✿❁︎✾ しの ✾❁✿ (@sino0315aiti) November 18, 2019
手帳保持者&投薬治療中ですが、メットライフ生命の医療保健に入っています。ちょっと高めですが、事前に告知しておけば大丈夫でした。
— Colona-Loop (@ColonaLoop) November 19, 2019
ライフネット生命は手帳持ち発達さんも入れますよ。
チューリッヒのガン保険も入れます。
医療保険が1番厄介だと思います。
— 持たざる者 (@owata19811121) November 18, 2019
ブログ更新しました。
発達障害と保険について - 発達ワークスぎふ diary / https://t.co/blkj5cKIry
— マーチン 12/1当事者イベント開催! (@adhd_martin) August 15, 2019
支払う掛け金が割高になるケースもある
「発達障害があっても入れる保険があるなら安心~」
っと思うのは、少し早いかもしれません。
なぜなら、保険には加入できるけど、普通より割高な料金の掛け金になる事が多いようです。
当事者(手帳持ちです)
保険は入れない事はありませんが、割高です。自分の場合は収入保証保険にしました。(生命保険だと更に割高かつ保証微妙)
いわゆる格安のネット系保険会社は門前払いでした。https://t.co/6Crl7guCtq
— マーチン 12/1当事者イベント開催! (@adhd_martin) November 20, 2019
アフラックのガン保険と生命保険は入れました。普通人の保険料よりもちょいと高いですが……。
保険の窓口的な所で色々と相談したら親身に答えてくれました。— けろすけ (@kerosecret) November 21, 2019
そりゃそうですよね。
例えば
車の保険だって、無事故無違反だったら、毎年の更新で等級が上がって支払い金額が安くなりますもんね。
考え方としては、その逆のパターンと同じといってもいいかもしれません。
なぜ保険代理店の担当は加入できないといったのか
- ほけんの窓口
- ほけんの110番
- 保険市場
などなど、保険の代理店は全国にたくさん存在しますよ。
こういった代理店がどうやって利益をだしているのかを考えれば答えがでます。
それは、保険の代理店は、保険会社からの紹介、仲介料で利益をだしているからです。
代理店といっても、言い方を変えれば仲介業者ですからね。仲介料をもらうのは当たり前です。慈善事業ではないですからね。
こういった仕組みの中で、代理店と契約している保険会社と契約していない保険会社が存在しています。
つまり、生命保険全体と比べた時に、保険の代理店で取り扱っている保険の種類というのは、ほんの一部ということです。
ちなみに、日本で営業展開している生命保険会社は40社(平成30年6月1日現在)
引用 https://www.ms-ad-hd.com/ja/basic_knowledge/life.html
これら全ての保険会社の保険を代理店は取り扱っていないということです。
なので、保険の代理店では「紹介できる保険はない」といっても、日本で営業展開している保険会社全体で調べたときに、加入できる保険会社、種類もありますよ!という事なんですね。
グレーゾーンの人は診断前に保険に加入していた方が無難です
正直、発達障害と診断され治療や投薬を行っていたら、その状態に合わせ入れる保険を探すしかないと思います。
しかし、グレーゾーンの発達障害(ADHD、ASD)とかで悩んでる人の多くって、自分の困っている事にしか注意を向けることが出来ずに、保険のことなんて一切、気にしていないと思います。
そんな心境の中、グレーゾーンの方が保険も入らずに診断や治療を受け始めてしまったら、入れる保険が一気に限定されてしまいます。
なので、「自分は診断を受けてないけど、限りなく黒に近いグレーだと思う」と思うのであれば、悪いことは言わないので、一つや二つ、生命保険に加入をしておいて損はないと思います。
まとめ:発達障害でも加入できる保険はある
ぜんち、メットライフが発達障害があっても生命保険に加入できる可能性が高いものとなっています。
もちろん、個人の状況や保険の約款改定で変動もあると思います。
他の保険でも、加入できるものを探す方法はいくつかあります。
- 詳しい知り合いに相談
- 保険の代理店に相談(ほけんの窓口、ほけんの110番など)
- 個人で1社づつ保険会社に問合せをしてみる
こういった方法です。
一番、確実なのは、専門的な知識を持っている人が働いている、保険の代理店のファイナンシャルプランナーに相談だと思います。
もしくは、自分で勉強して個人でひとつづつ保険会社に聞いていく。ということででしょう。
だけど、これが一番、面倒で行動を起こさない理由なんでしょうね。
という人は、まず、生命保険の総合相談ができるところへ相談してみるのが手っ取り早いでしょう。
こんな方におすすめ
- 心配してるけど面倒くさい
- 調べる時間がない
- 信用できる人に相談したい
ネットの情報は、各保険会社が自社のアピールのために、自社の事が良い風につくられており、我々からしたら「どれがいいのか?」選択の基準すら難しいと思います。
なので、一度、保険の総合窓口で自分の状況を説明してみる。
そのうえで、自分が加入できる、かつ良心的な保険に入るべきでしょう。
無料で相談できる窓口はこちら