「毎日のようにミスして、怒られて…もう限界!辞めたい」
「人間関係に嫌気がさした。そもそも組織というのが合わないし会社辞めたい」
さまざまな理由から仕事を辞めたいと思うことがありますよね。
私(@1arata0424)自身も、何度も仕事を辞めたいと思ったし、実際に、辞めて何度か転職しました。
でも、「仕事を辞めたい」と思っていても、なかなかやめられないのが現実ですよね。
- 辞めたら不安
- お金に困る
- 世間の目が怖い
社会人として、働いてきたからこそ辞められない理由ってたくさんあります。
仕事を辞めるのは大変ですが、辞めなくて済む方法もあるかもしれません。
生活の事を考えるのであれば、辞める、転職というのは最終手段でいいかもしれません。
実際に発達障害があり、何度か転職経験をもつ私が、仕事を辞めたいと思っている人に、少しでも参考になるように情報をシェアしていきたいと思います。
この記事でわかる事
- どんな時に辞めたいと思うか
- 今の仕事で出来る事
- 辞める前に考えるべき事
どんな時に辞めたいと思うか【4つの理由】
まずは、どんな時に仕事を辞めたいと思うのでしょうか。
仕事を辞めたいときって、状況は多少は異なるかもしれませんが、ほとんどの場合は同じような理由で辞めたいと思っているのかもしれません。
辞めたい①:仕事でミスの連発
特にADHDに多いかもしれません。
毎回、同じようなミスをして怒られる…「何度言ったらわかるんですか?」なんて言われる事はしょっちゅう。
ホントにたくさんのミスをして怒られてしまいます。
怒られて気にしない人ならいいのですが、世の中、怒られて平気な人なんているはずありません。いるとすればサイコパスでしょう。発達障害はサイコパスと違います。
怒られ続ければ傷つきます。
傷つけば、当然、精神的にも追いやられ、結果的に仕事を辞めたいという気持ちにつながってきますよね。
辞めたい②:人間関係
ASD傾向のある人に多いかもしれません。
「空気が読めない」
「人をイラつかせてしまう」
「衝動的な発言で相手を困惑させてしまう」
人間関係を円滑にするためのコミュニケーションがうまくできないんですよね。
自分としては、なんとか相手を怒らせないようにとか、ちゃんと考えてから発言しようとか考えてはいるんですが…あまり意味がない。
会話も続かず、いつの間にか悪い方で相手から一歩引かれてしまう…
自分の努力が足りないとかではなくて、発達障害の困った特性から人間関係のトラブルが起きてしまうのですよね。
相手の意図が読めない、空気が読めない…組織で生きていく上では大変な思いをしてしまいます。
組織で生きていくうえでは、コミュニケーションは必須ですからね。
コミュニケーションができなければ、基本的に良い人間関係は生まれません。
決定的な出来事なかったとしても、少しづつの積み重ねで人間関係が少しづつ悪化していき、いつの間にか修復不能になっている…
悪い人間関係が続けばこっちだってイヤな気持ちになってくるし、相手にだって嫌な思いをせてしまっています。
そんな職場には長く居たくないですよね?一刻も早く辞めたいと思ってしまいます。
辞めたい③:仕事がつまらない
ADHDの特性上、自分の興味のない事に関しては、やる気が起きない。または、自分の好きな事しかやらないという困った特性があります。
仕事は基本的には、指示された事を行っていきます。
しかし、人から指示された仕事というのは大抵は楽しくないものです。雑用、事務作業…
もっと刺激的で楽しい仕事というのはあるのでは?と感じてしまう場合もあるでしょう。
人から言われた業務ばかりや雑用をしていては仕事は楽しくありません。
楽しくない仕事を毎日やっていても、やりがいもないし、生きている感覚さえなくってしまいます。
次第に慣れてきた仕事に関しては「今の仕事を辞めて新しい場所でもっと刺激的な仕事がしたい」って思うようになります。
もし、あなたが毎日のように、新しい職場への期待で気持がワクワクしているのならば、転職のサインかもしれません。
辞めたい④:限界を感じた
ミスばかり、人間関係…、全てに当てはまりますが、ある日を境に今の仕事に関して限界を感じてしまうときがあります。
- 今の仕事のままの将来への不安
- ミスばかりで、今の職場は自分には合っていない。
- 一般枠では仕事量の限界を感じる、障害者雇用枠へ働いた方がいいのかと感じる。
- 組織でこれ以上の仕事をするのは無理。起業もしくはフリーランスになろうか。
いろんな理由で、今の職場に限界を感じるときがあると思います。
限界を感じた以上は、同じ職場に居続けるのは焦ってしまいますよね。
結果的に早く辞めたいとか考えてしまうのではないでしょうか。
会社に残るという選択肢もある
仕事を辞めたい…じゃあ、すぐに仕事を辞める!!というわけにはいきませんよね。
生活だってあるし、辛い思いをしている職場とはいえ、急に辞めるのはさすがに迷惑がかかってしまいますからね。
なので、すぐに仕事を辞めるという選択をする前に、まずは今の職場で自分ですぐにできる事から行動するべきです。
自分で簡単にできる行動の例としては下記のようになります。
会社に残る①:責任の少ない仕事にしてもらう
もし、障害者雇用枠ではなくて、一般枠で働いている場合、普通の人と同じ量の業務を行っているはずです。さらに、ある程度、責任のある仕事を行っているはずです。
責任を伴えば、それなりに緊張しますし、抱えているだけでもストレスが溜まってしまいます。
なので、まず、今の自分の業務が自分のキャパオーバーだと感じているならば、今よりももっと責任の少ない仕事へ移行していってもうらようにお願いしてみるのもいいでしょう。
もちろん、仕事ですので全く責任がない仕事なんていうのはないと思います。
それでも、
- 後から見直しや修正が効く業務
- 整理や陳列などの直接的には責任につながらない業務
- 資料整理、データの修正などの単純作業
会社の中で、責任の少ない業務は以外とあったりするものです。
自分ひとりでは、どうしようもできないことなので、まずは上司と相談してみる事から始めてみるといいでしょう。
注意
責任の少ない仕事=重要な仕事ではない
という面もありますので、給料が減らされるリスクは存在します。もしくは、待遇面が良くない部署に異動させられる。
会社の体系にもよると思いますので、慎重に行動しなければいけません。
同じ業務なら給料の安いアルバイトにやって貰ったほうが、会社的にもコスパがいいですもんね。
とはいえ、アルバイトと正社員の違いって雇用形態の違いでしかないので、仮に「アルバイトよりも~」みたいな偏見を言われても気にする必要ないです。そんな事言う、上司のレベルが低いだけです。
会社に残る②:部署移動願いを出す
大きめの会社であれば、思い切って部署移動をしみるのもいいかもしれません。
意外と
事務→営業
細かい作業ではミス連発だったが、社交性があったので営業向きだった。細かいことはできないが、人懐っこい性格で盛業で成功。
営業→事務
融通がきかず、社交性が低く、コミュニケーションも苦手だが、細かい作業は得意だった。融通が利かない分、期限もきっちり守れるし、言われた事はできる。
あくまで例えの話で、必ずうまく行くという保証はありません。
それでも、転職するよりは圧倒的にリスク減るはずです。また、事前に他業種も経験できるので、新しい自分を発見できるかもしれません。
注意ポイント
ただ、発達障害の困った特性として、新しい物事に対し順応しずらいということがあります。なので、どこの部署へ移動になっても最初は苦労するかもしれません。
会社に残る③:休業願いを出す
体力、メンタル的にも限界を感じているのであれば、一度、休業願いを出してみるのもいいでしょう。
最初は
「休業願いなんて恥ずかしい」
「もし、復帰できたとしても働ける自信ない」
なんてネガティブな事を考えてしまうでしょう。
個人的にはネガティブな考えで休業してもいいと思います。ネガティブな感情以上にメリットはあるからです。
休業は辞める訳ではないので、体調などが良くなればいつでも復帰できます。一度、会社を辞めて新たに仕事を探して就職するのは大変ですからね。
また、もし鬱などの病気で休業の場合は「傷病手当金」というお金も貰えるので、生活の足しにまります。
一度、会社から距離を置いて、冷静になってみる時間を作ってみるというのも全然OKだと思います。
もし、休業後、復職したけれど、やっぱり仕事についていけなかったり、周りに馴染めなかった場合、無理にづつける必要はないと思います。それこそ、転職を考えていいタイミングかと思われます。
それでも辞める決意をしているなら
今の会社で出来る事はしてきた。もう今の会社に一秒でも長く居たくない。というのであれば、それはもう転職のサインかもしれません。
無理に長く居ても体を壊してしまうだけです。
仮に、会社を辞めたいと思いながらも辞めないで今後も働きづつけたとして、なにかメリットはあるでしょうか?
- 給料
- 安定
- 休み
今の会社は充実しているかもしれませんが、新しい職場も同じぐらい、またはもっと充実しているかもしれませんよ?
安定とか、そういった類のものは今の会社に残るメリットにはなりえません。
辞める前に考えておくこと
ただ、繰り返しですが、辞めると言っても簡単なことではありません。生活もありますし、家族がいる人だっているかもしれません。
もし、やめるのであれば先の事はた少しは考えておくべきですよね。
考える事①:医療機関を受診する
辞めよう!と思っている原因はもしかしたら、気持ちの浮き沈みからかもしれません。
なので、もし主治医がいるのであれば、主治医に相談を。なければ、一度、心療内科などを受診して相談してみるのも一つの手だと思います。
自分ひとりで悩んでいる間は、周りが見えていないパターンもあります。
特に、思い込みとまではいかなくても、考えが堂々巡りしているだけの状態かもしれませんので、専門医の意見を聞くことで落ち着くこともあるものです。
実際に、私が主治医に相談をして辞めるのを中止したことがあります。
主治医に「家族には相談したの?」「転職は大きな決断だよ」と言われました。
考える事②:自己の特性を理解する
自分の特性を理解していないと、同じことの繰り返しになる恐れがあります。
どういうことかというと…
例えば①
単純に事務作業が苦手だから事務→営業に転職する。けど、営業も多少の事務作業はあります。結局は事務作業でミスするので同じ過ちを犯してしう可能性がある。
例えば②
人と話したり接するのが好きだから接客業へ転職。けど、接客業の人と話すは”営業トーク”なので、自分の人と接するとはイメージが違ってできなかった。
理想だけ追い求めていては、必ず失敗します。いわゆる青い鳥症候群です。
まずは、自分の長所もそうですが、短所と特性を理解しておく必要があります。でなければ、転職しても同じ結果になってしまいます。
考える事③:誰かに相談してみる
主治医以外にも、発達障害支援センターなどなど、相談できるところはたくさんあります。
発達障害の場合、普通の転職とは環境や状況が異なるので、一般的な転職論が通じないケースもあります。
また、人によって困った特性も違うので、理解されにくい部分があります。
なので、一度、専門的な知識がある機関に相談してみるというのも良いということです。
相談は無料ですし、そこまで堅苦しいものではないので一度、利用してみるのもいいかもしれません。
忘れてはいけないのが発達障害の特性
自分の特定を理解する前にまずは発達障害の特性を理解しておかなければいけません。
ADHDの代表的な特性
ミスが多い
ADHDの不注意に付随する特性があります。ミスの種類は人によりますが「文章を読み飛ばしてしまう」、「文字入力の際に、打ち間違えがなくならない」、「何回チェックしてもミスに気付けない」などです。
気が散りやすい
不注意、衝動性に関する特性があります。人によっては「音だけが気になる」、「目の前を通られると集中できなくなる」、「人がいると集中できない」など個々でその集中できない要因が違っています。
作業を順序立てて行うことが苦手
ADHDの衝動性に関連する特性があります。自分の興味や、周囲の刺激に影響されて、目の前の作業をこなすと、それだけに集中してしまいます。
結果的に、様々な作業が中途半端になってしまい、成果を十分に得られず困ってしまうという特性です。
不用意な発言・行動をしてしまう
ADHDの衝動性に関連する特性があります。衝動的に発言・行動をしてしまい、周囲を傷つけたり、誤解を招いたりすることがあります。
ASDの代表的な特性
ASDはアスペルガー症候群や、診断基準によっては自閉症スペクトラムとも言われます。
指示の意図を読み取れない
言葉通りにしか対応できず、言葉の裏にある情報をよみとることができません。
上長や同僚からの指示の、意図・目的・背景をくみ取ることが出来ず、ミスや間違いにつながります。
見通しを持つことが苦手
作業・業務の先を想像することが出来ず、見通しを持つことが難しくなります。仕事に対しての想像することが苦手な特性があります。
次の仕事を探していく
次の仕事を探すにしても、次は出来るだけ自分に向いている仕事につきたいですよね。
一般的には
業務の目標や見通しが立てやすく、他人とのコミュニケーションをあまり必要としない職種
- 工場の軽作業や点検
- 在庫管理
- 配送
- 清掃
専門的な能力を生かしたい場合
- コンピューター・プログラマー
- エンジニア
- 研究者
- 薬剤師
話すの上手な人の場合
- ジャーナリスト
- 司書
- 翻訳者
- 司法書士
- 行政書士
視覚型の思考が得意で能力を生かす場合
- グラフィック・アーティスト
- ウェブデザイナー
- 写真家
- イラストレーター
- 工学製図技術者
- 機械の保守管理技術者
これ以外にもたくさん向いている仕事はあると思います。
後は、自分の特性と比べてみて「本当に自分と相性がいいだろうか?」という事を考えていかなければいけません。
自分に向いている仕事なんて他人がわかるはずありません。あくまで一般論や可能性の例として挙げているだけです。
自分で考え自分で行動を起こしていく事がオススメです。
上記の例では、「専門的すぎる」「資格も学歴もない」という人はこちらの記事へどうぞ
まとめ:まずは今の仕事で最善を尽くす→転職する
転職は時間と労力を費やします。
ましてや、発達障害は新しい環境になじむのに時間もかかりますので、多きな覚悟が必要ですよね。
なので、まずは今の仕事で最善の策を考えてみる。行動してみる。
考えて、行動して…それでもダメだったら転職という順番でいいんじゃないかと思います。
辞めたい気持ちは、みんなが持っているものです。
あなただけではないと思えば、焦ることもなくなるはずです。
焦らず、周りに流されず、じっくり自分のペースできましょう。