「仕事で上司や先輩から指導や指示があったりすると、その場では理解したつもりで「はい、わかりました」って言うんだけど、いざ自分でやろうと思うとできない、覚えていないという事がしょっちゅうある」
という悩みにお答えします。
ARATAです(@1arata0424)
新卒で就職するもミスの連発から半年で退職、その後、ミスはあるものの同じ職場で10年勤めています。
新卒時、私も上司や先輩に教えてもらうのですが、すぐに忘れてしまう…覚えたつもりで覚えていない症候群でした。
先日もこのようなツイートをしました。
仕事で指示されたときに内容を理解したつもりで「わかりました!」って言うんだけど、いざ自分1人で実行しようとすると出来ないので…
それって想像力の不足で、何のためにこの業務をするか分からない事に原因があるんじゃないかと思う。— アラタ@(低所得)発達障害パラレルワーカー (@1arata0424) 2019年5月28日
自分ではわかったつもりで「はい、わかりました」と言ってしまった手前、もう一度、教えや指示を聞き直すのは難しいですよね。
そんな時はそうしたらいいのでしょうか?
- 自分の記憶力を鍛え直す?
- メモ魔になる?
- 仕事を変えた方がいい?
悩んでしまいますよね。
どうすれば、同じことを上司や先輩に繰り返し聞くことなく、イライラさせずに対応していけるでしょうか?
同じ職場で10年勤めているからこそ分かる事もあるので情報をシェアしていきたいともいます。
当たり前ですがメモが必須です
めちゃくちゃシンプルでありきたりな答えですが、指示されたことは全てメモをするという事が一番重要です。
逆に言えば、自分の記憶力を鍛えなおすとか、マルチタスクができるようになるとか、難しい事ではなく、やる事は一つだけなので再現性は高いでしょう。
そして、一つの事に絞る事ができるので習慣化もたやすく、長期にわたって使えるハックになっています。
新卒向きのビジネス本や上司や先輩から嫌になるほど言われているとは思いますが、今回は発達障害あるがゆえの原因と対応策について具体的にまとめています。
すべてメモを取った方がいい理由
指示された場では、頭の中で想像してできた!という感触がつかめるのですが、いざ、自分でリアルに実行しようとするとできないのは想像力の不足というのも原因のひとつかもしれませんね。
普通は、指示されたら「こういった意図でこの作業をするんだな」といった具合に相手の指示を察する事ができますが、発達障害はそうではありません。
言葉そのままの意味しか理解できないの、事務作業的にしか指示を受け取ることができないんです。
だから、作業の目的意味が理解、想像できずに実行しようとするものだから、現物をみるとできなくなってしまう…
こんな感じでイメージ不足から指示された内容をどんどん忘れていき、できなくなってしまうという悪循環が生まれてしまいます。
注意ポイント
目的がはっきりと分かっていれば自分でも考えて行動するので記憶も継続しやすいですが、目的もなく作業しては集中力も記憶力も継続しません。
そもそも、発達障害者は口頭での指示は理解しにくい傾向があります。
会話や高等よりも文章での伝達の方が圧倒的に理解しやすいという経験をしたことがある人も多いはずです。
上司も全ても指示を文章で提示してくれたらいいのですが、上司や先輩もそこまで暇ではありません。忙しいのです。
だったら、口頭の指示を素早く自分自身で書いていってしまった方が効率的ですし、相手が負担になりこともありません。
また、本やネットを調べると「キャパオーバー」とか「マルチタスク」って普通の人向けに書いてあります。
多少は参考になりますが、私自身の体験として、本やネットのハウツーを実践しても記憶能力の向上はしませんでしたし、長続きしませんでした。
それよりも、発達障害の特性を理解したうえで自分に合った対策を行っていった方が効果的です。
理由①:会話で理解する能力がもともと低い
上記でも触れたように発達障害は会話をすぐさま理解する能力が低いとされています。
会話<文章
といった感じで理解しやすくなっているので、できるだけ会話だけよりも文字として認識した方が理解も早いし記憶にも残りやすいのです。
経験ある人も多いかも
口で命令されたよりも付箋とか適当に書いてあるけど、文字のほうがわかりやすいので行動しやすい。
理由②:周りからもやる気はあるとみられる
すこしセコイ考えですし、実際の効果とは関係ありませんがやってて損はないと思う。
特に、仕事でミスする機会が多くて、ミスするたびに怒られて白い目で見られているので、少しでも”やる気のある姿を見せた”ほうが周りからの信頼も得ることができるでしょう。
ポイント
『私は真面目に働いていますよ!!』という姿勢を見せるのも重要です。
ただでさえ、ミスばからりで『あいつはやる気がない』と思われがちですからね。
理由③:自分の記憶能力を過信しない習慣をつける
自分の記憶ってあいまいです。
特に、ADHDのある人はもっと記憶が怪しいかもしれません。
私はよく間違った記憶の情報を伝えてしまい、周りに迷惑をかけていました。
しかも、面倒なのは私は自信たっぷり&自分は間違っていないと思っているからたちが悪いんです。
なので、あまり自分を過信しないという意味合いもふくめてメモを活用していくわけです。
具体的には“付箋(フセン)”が有効的です
思考、行動がまとまらなければ、一旦全部貼り付けてノートにしてみる
視覚的にも終わったものから消えていくのやりで“やり終わった”という充実感が生まれます。
文章と同じで順番なども目に見えたほうが断然わかりやすいです。
パソコン、机の上、なんなら腕でもいいです。
とにかく、重要な事(業務)は付箋書いて貼ってある!!という事を自分に刷り込ませなければいけません。
じゃないと付箋の事さえ忘れちゃいますからね…w
目に見えるというのが重要です。
フセンでメモしても順序だてて行動できない
発達障害当事者は物事を順序だてて行う事が苦手です。仕事に限ったことではありません。
仕事やプライベートにだって影響をしてきます。
なので、フセンでメモしても順序だてて行動できなければ意味がないという意見もありそうですが、要はやり方次第だと思います。
- 今日する事
- 午前中or午後
せめて、この二つぐらいは絞っていけば、多少の順位付けはついてくるはずです。
そして繰り返しになりますが、一番のポイントは“可視化”するという事です。
口頭での指示は可視化できません。でも、メモすれば文字を可視化できます。
可視化できればスケジュールも立てやすいはずです。
参考
旅のしおりなども行く場所が決まっていて、そこから順番をたてていきますよね。そんな感じで目的から考えれば意外と組みやすいかもしれませんね。
まとめ:自分の記憶能力を過信しないで外部記憶に頼る事が重要
特に新卒とかだったら「自分若いし記憶力メッチャあるし!」とか意味の分からない自身があったりしてメモを取る習慣がなかったりして痛い目みてるかもしれませんね。
私がそうでした…
まずは、『自分はすぐに物事を忘れてしまう』という事を認めてください。
そこから、言われた事は全てメモする!という事を実践していってください。
すると、いずれ『自分はこれぐらいの内容なら覚えられる』『こういう状況で指示された事は忘れてしまうからメモしておこう』となるわけです。
経験は必要ですが、怒られるのは誰だってイヤなので、メモを活用し少しでも怒られる回数を減らし快適に暮らしていきたいですね!